家を高く売るためには、まず家売却の流れを押さえておくことが大事です。
家を売る際にはまず不動産会社に査定依頼することから始めます。個人間でも家の売却を行うことは可能ですが、高額な家の売買では何かあったときのための詳細な契約書を作成し契約を交わす必要があるため、間に不動産会社を入れるのが一般的となっています。
家の売却を依頼された不動産会社が買い手を探す売却活動を行い、買い手が決定したら売買契約を結び、決済が行われ家の引き渡しとなります。
家を高く売りたいなら、複数社に査定を依頼することをおすすめします。具体的には3〜5社程度に依頼すればいいと思います。不動産会社にはそれぞれ得意分野や得意エリアがあって、同じ物件でも査定額が大きく変わることがあります。
複数社から査定をとっていることが分かれば、競合よりも極端に高い査定価格を提示してくる会社もあります。このような業者に依頼してしまうと契約が成立しにくくなり値下げを繰り返し、最終的には安い価格での契約になってしまう可能性もあるので注意しなくてはいけません。
そうならないためには、どうして他社よりも極端に高い金額を提示したかの根拠を確認することが大事になります。
家を売却する際には、事前に周辺の売却相場を把握しておくことも大切です。それをしておけば、極端に高い査定額を出してくるような不動産会社との取引回避にもつながります。
インターネットで検索すれば、素人でも容易に周辺の売却相場を調べることができます。家を高く売るためには、売却時期を見極めることも重要なポイントです。
2〜3月や9〜10月などは転勤や進学など人の移動が多い時期であり、不動産業界の繁忙期です。この時期に売却のタイミングを合わせることにより、多くの人にアプローチしやすくなって家が高く売れやすくなります。
注意点としては、家の売却では査定から売却活動まで2週間〜1ヶ月程度の時間がかかることです。繁忙期のタイミング売却活動が行えるよう査定依頼をする時期を調整しましょう。
家を高く売るには、内覧時の見せ方を考えることも大事なポイントです。家の買い手は購入を決める前に必ず内覧を行います。内覧で良い印象を持ってもらえないと契約まで至るのは難しいです。
可能な限り家の中の荷物は排除して、入念に清掃を行いましょう。自分で行うのが難しいならハウスクリーニングの利用をおすすめします。
家を高く売るには、ホームインスペクションを活用するのも良い方法です。ホームインスペクションというのは、専門資格を持つ第三者に家の状況を調査してもらうものです。
実施することにより買い手が安心して購入する材料になり、結果として高値での売却を実現しやすくなります。
家を高く売るためにやってはいけないのは、1社の不動産会社だけに査定依頼して売却活動を進めてもらうことです。
査定額が適正だとしても、熱心に売却活動を行ってくれない不動産会社に依頼してしまうと、思うように売却が進まず、最終的に売却相場よりかなり低い価格での売却になってしまう可能性があります。先述の通りに、家の査定は3〜5社に依頼するのが望ましいです。
家を高く売ってくれる不動産会社を選ぶことは難しいです。不動産会社は大きく分けると地域密着の地元企業と全国に展開する大手企業があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
地域密着の不動産会社であれば、独自の顧客や地域ならではのノウハウを持っている可能性が高いです。一方、大手不動産会社に売却を依頼すれば、全国のネットワークを活用できる可能性があります。
また、家の売主と不動産会社の担当者との相性も大事になります。そのため、不動産会社の選び方は必ずしもすべての売主に共通しているとはいえません。
複数の不動産会社に査定をしてもらい、査定結果とその説明を聞きながら、担当者の対応も比較して自分と売却物件に合う会社を見つけてください。