faq
Q

家の売却でかかる費用にはどんなものがある?

質問 私には両親が遺してくれた家があり、いつか都内でマイホームを建てるときに売却することを決めていました。
親を亡くしたときにはまだ結婚もしていなくて、マイホームどころではありませんでした。
ということで、勤務先の東京の会社に長年泉区の実家から通っていたわけですが、半年前に初めての彼女ができて、先日少し早いと思いますしたが思い切ってプロポーズすると無事OKの返事をもらうことができました。
その後都内にマイホームを購入しようとしていることも伝えるととても喜んでくれたので、結婚式の準備と共にマイホーム建設のプロジェクトもスタートさせたところです。
できれば住宅ローンを組みたくないので、実家を売ったお金と貯金でマイホームを建てたくて、家の売却額を考えながら予算を組んでいるところです。
彼女は私よりもいろいろな面でしっかりしているので、予算組を手伝って欲しいと伝えると、喜んで協力してくれるということでした。
そこでこれまで考えていた私の構想を伝えると、家を売却するといろいろな費用がかかるはずだから、そのこともきちんと考えて予算を組んだ方がよいと言われました。
そこで質問ですが、家の売却でかかる費用にはどんなものがあるか教えてください。
A

仲介手数料は大きな額になります

家の売却でかかる主な費用には、「仲介手数料」「印紙税」「譲渡所得税」「引越し費用」などがあります。これらの費用を除いた金額が手元に残るお金となるため、かかる費用のことも考えて予算を立てしなくてはいけません。
仲介手数料とは、家の売却を依頼した不動産会社に支払う費用で、これが不動産会社の利益になります。
基本的に、不動産会社に依頼しても契約が成立しなければ費用は一切かかりません。仲介手数料は不動産会社の唯一の収入源になるケースが多く、その分それなりの金額になります。
仲介手数料は、家の売却額によっても割合が変わります。売却価格が400万円以上になると上限が「売却価格×3%+6万円+消費税」と法律で決められています。
売却価格が3,000万円だと仲介手数料は100万円を超え、1億円だとすると300万円以上になります。ほとんどの不動産会社は法律で決められた上限の額を請求しますが、中には仲介手数料を半額にしているような会社もあります。
ちなみに、不動産会社は不動産の売り主と買い主の両方から仲介手数料を受け取ることもできます。
印紙税とは、不動産の売買契約書に貼る収入印紙のことです。印紙税を納めないと、印紙税の3倍の過怠税が課されますので注意してください。
印紙税も契約書の金額によって額が決められていて、例えば、1,000万円を超え5,000万円以下なら1万円、5,000万円を超え1億円以下なら3万円などとなっています。(金額は令和9年3月31日までの間の場合)
譲渡所得とは、不動産の売却によって得たお金のことです。譲渡所得に税金がかかり、その税金が譲渡所得税になります。
不動産売却で利益が発生した場合に、その所得に対して所得税と住民税が課せられます。ただし、ここでいう所得というのは、不動産購入費と仲介手数料、印紙税、登記費用、リフォーム費用など様々な費用を引いて残った利益のことです。
したがって、利益が出ていない場合やマイナスの場合は譲渡所得税が0円となり、申告する必要もありません。
家を売却してマイホームを建てる際に、意外に忘れてしまいがちなのが引越し費用です。マイホームを新築する場合は、必ずこれまで住んでいた場所からの引越しが必要になります。
特にこれから結婚する場合は、二人分の引越し費用がかかるので、その負担は仲介手数料まではいかなくてもかなりの負担になるケースが多いです。
また、1人の引越しでも、引越しが2回必要になるような場合もあります。例えば、実家を売却するのに解体が必要な場合や買い主が新居完成前に入居を希望した場合などは、新居が完成するまでの仮住まいが必要になります。
引越しには運送費はもちろん、新居の家具や家電を新調したり、古い家具などの処分費用も必要になったりします。
家の売却にかかる主な費用を紹介しましたが、これらはあくまでも基本的な費用であり、他にも売却をする実家のハウスクリーニング費用やリフォーム費用などがかかるようなこともあります。
土地の面積や境界線を明確にするために敷地の測量費がかかる場合もあり、そうなると費用は測量の難易度によって数十万円とかなり高額になるので、まずは仲介を依頼する不動産会社に相談してみることをおすすめします。

PageTop