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Q

家の売却を行うベストのタイミングとは

質問 現在泉区で、妻と子供1人の3人で暮らしている者です。
結婚したときに家を建てて、共働きをしながら住宅ローンを返済しています。私も妻も大手ではありませんが、県内では結構名の知れた会社に勤務していて、結婚後互いに給料もボーナスもアップしてそれなりの収入も得ているので、住宅ローンの繰り上げ返済も利用し、あと10年もすればローンを完済できるところでした。
しかし、昨年末母から父が倒れたとの連絡が来て、仕事を休んですぐに地元である福岡に戻り、医師から父が癌であることを告げられました。
実家は食品工場を営んでいて、長男である私はいずれ会社を継がなければいけないと思っていたのですが、東京の大学に進学するときに父からお前の好きなことをすればよいと言われて今の会社に就職しました。
母も私に家業を継いでもらうことは諦めていたようですが、父が倒れて弱気になってしまったようで、私に福岡に戻ってきて欲しいと懇願してきました。幸いその後父の治療は上手くいって母の気持ちも落ち着いてきたみたいです。
しかし、今回のことがあって私の中では実家に戻って家業を継いだ方がよいのでは?という気持ちが強くなり、そのことを妻に話すと私の決断にゆだねると言ってくれました。そして、この数ヶ月真剣に考え抜いた結果、地元に戻ることを決意しました。
そんな訳で、泉区の家を売らなければいけないのですが、家を売却するベストなタイミングを教えてください。家業を継ぐことは決めましたが、急いで帰らないといけないわけではありません。少しでも高く家を売りたいので、ためになるご回答をどうぞよろしくお願いします。
A

季節も売却価格に影響します

住宅ローンの金利が低い今は、家を売りやすい時期と言えます。購入希望者から見ると、金利が低いほど利息が少なくなり、総返済額を抑えることができます。
現在は超低金利時代と呼ばれているほど、長い歴史の中でも金利が低い状態が続いていますが、この先金利が上がることも騒がれ始めているため、まさに今が売り時である可能性が高いと思います。
家を売却することを急いでいないなら、成約件数が増える春の時期を狙うのもおすすめです。4月の転勤や進学に合わせて引越しをする人が急増します。
4月前の入居に合わせるなら、1月あたりから売却活動をスタートして、2〜3月の成約を目指す流れになります。
もう少し長い目で見ることができなら、国土交通省が不動産の取引価格情報をもとに発表している不動産指数を確認して、不動産価格の動向を確認しながら売り時を判断するのもよい方法です。
不動産の相場が右肩下がりであるときには早く売った方がよく、右肩上がりが続いているなら売る時期を遅くした方がお得という判断ができます。相場が横ばいであるなら、いつ売っても変わらないということになります。
2023年は不動産の相場が右肩上がりの状態にあるので売り時は難しいですが、少しでも相場が下がったときには早めに売却した方がよいと思います。もちろんどのような判断にも100%はないため、あくまでも最終的には自分で決断しなければいけません。
家の価値は、築年数が古くなればなるほど下がっていきます。戸建住宅の場合は、築15年までに急速に下落して、その後の家の資産価値は10%〜20%で横ばいになります。そのため、まだ築年数が新しいなら、早めに売却した方がよいと言えます。
ここまでは、家を売るベストなタイミングについて説明しましたが、以下に家を売ってはいけない不利なタイミングについても記載しているので参考にしてください。
不動産の相場が上昇しているときには、売却のタイミングを遅らせた方がよいと前述しましたが、相場上昇の理由が家の周辺で再開発の計画などがある場合は、今後も価格上昇が容易に予測できるので、急いで売るべきではないと言えます。
税制優遇がギリギリ適用されない時期も、家を売却するタイミングではありません。家の売却時期を税金中心にして考えることは難しいですが、あと少し待てば確実に特例が適用になることが分かっているなら、家の売却を遅らせた方がよいと言えます。
このような判断は簡単にできることなので、後で気づいて後悔しないように注意しましょう。
このように、家をできるだけ高く売却するためには、不動産の相場や資産価値の変化、税制の優遇措置などを総合的に検討して判断する必要があります。
素人では気づけないことも多く、思わぬ落とし穴にはまる場合もあるので、失敗をしないためには不動産相場に詳しいプロの力を借りることをおすすめします。
不動産のプロには不動産会社も含まれます。不動産会社では家の売却について無料で相談に乗ってくれます。基本的には契約が成立まで一切の手数料をとられることなく、お客様が望むベストな方法で売却活動を行ってくれます。

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