家の価値によっても異なりますが、都心など地代が高い場所にある場合は、土地の価格だけでも相当な金額になるため、タイミングを外してしまうと数百万円以上の違いが出るようことも珍しくありません。
家を売るタイミングによって売却価格や税金の変動が起きることもあります。家を売る最適なタイミングを見極めるポイントを以下に紹介します。
当然ですが、築年数が浅い方が建物の価値は高くなります。築年数が経過するほど家の価値は下がっていきます。戸建の場合は築10年、マンションだと築15年で価値が大きく下がるので、このタイミングで売りに出せばよいとされています。
今回は影響ないと思いますが、家の所有期間が5年以下の場合は、急ぐ事情が無ければ、5年を超えるのを待ってから売却しましょう。家を売ったときに利益が出た場合、譲渡所得税がかかります。
譲渡所得税は、家の所有期間に応じて短期譲渡所得と長期譲渡所得に2つに区分されます。短期譲渡所得が適用されるのは所有期間5年以下で、長期譲渡所得は所有期間5年超で売ったときで、税率が大きく変わります。
できるだけ家を高く売りたい場合は、季節も大きく関係してきます。家の売却価格は季節によって変動し、ベストな季節は9-10月と2〜3月です。
4月は新学期が始まり、人事異動や転勤などの時期でもあるため、子どもの進学や転居などに合わせて家の購入ニーズが高まり、家が売れやすい時期となっています。家を売って引越しするまでにはいろいろな準備も必要になるので、2〜3月前には売却を決めておかなくてはいけません。
住宅ローンの金利や不動産市場の動向も、家を売却するベストなタイミングを見極める大きなポイントになります。不動産市場は常に変動していて、2023年8月時点では戸建もマンションの相場も上昇傾向にあります。
住宅ローンの金利も、1999年から2000年にかけてゼロ金利政策が実施され、2023年も低金利状態が続けています。ただし、2022年12月に日銀が大規模緩和を修正する方針を定め、それにより長期固定金利が少しですが上昇しました。この先はさらに金利がアップしていくことも十分に考えられるので、今後の動向には注視する必要があります。
もちろん、ライフスタイルの変化も家を売るタイミングに大きく関係します。3年後には引越しすることを決めているなら、家を売ることを具体的に検討して、準備に取りかかってもよい時期と言えます。
2023年現在は、多くの専門家が家の売り時だと言っています。急いで家を売らなくてもいいですが、一度タイミングを逃すと次のベストタイイングがいつやってくるか分かりません。家を売らなければいけないリミットがすでに決まっているなら、専門家に相談してみることをおすすめします。
今が家を売るよきタイミングだとしても、家がすぐに売れるとも限りません。都心の一等地ならすぐに買い手も付きますが、地方になればなるほど買い手がつかないということはよくあります。
家を売るまでは、一般的に3〜6ヶ月の期間がかかると言われています。そのため、最適なタイミングを見極めて、売却活動を始めなくてはいけません。家を売却するときには、基本的に不動産会社に依頼することになるので、まずは信頼できる不動産会社選びからはじめましょう。
不動産会社ならどこでも家の売却ができますが、それぞれに得意な分野とそうでない分野があるので、普段から家の売却を行っている不動産会社を見つけましょう。
不動産会社は大手の方がよいと思っている方も多いようですが、その地域に根付いて営業していれば買い手を見つけてもらいやすくなるので、中小の不動産会社の方が頼りになることも多いです。
家の売却を専門にしている不動産会社は、適切な売却時期を提案してくれます。価格以外にも最適な売却方法や問題点などを丁寧に説明してもらえて、納得できる取引ができる可能性が高くなります。
信頼できる不動産会社を選んで相談することが、家の売却を成功させるための最大のポイントだと思われます。